カルトナージュが流行り始めたころ、私もいくつか作ってみた。
この箱はとても気に入っているもので、なにより使った布が好きで私のお気に入り布[best10]入りしている。
カルトナージュ用の布を探しているとき西荻窪のピンドットさんで見つけた。たくさんのソーイング本を出している茅木真知子さんのお店で、その当時選び抜かれた生地や小物を売っていた。その中にヴィンテージ布も積んであり、これは、その中にあった布でひとめぼれしてしまった。値段の高さから一瞬ためらったものの ケチな精神で買わずに後悔もたくさんしている私、この時ばかりはがんばって購入した。”正解”
これは、アメリカでカーテンなどに使われていた生地で 表面にロウ引きしたチンツという生地だそう。花の図柄、グレーの葉色、地色のちょっとクリームがかった色合い、とてもいい。いまどきの布からはなかなか見つけられない色合いだと思う。箱を作った残布はほんのわずかで、小さなポーチ分ぐらいしか残っていないが、いまだに使えず大事にしまってある。
”これ好き”という出会いは案外少ない。
そして、その時手に入れた同じような物を 後から欲しいと思ってもぴったりくるものは見つからないものだと思う。買ってよかった。