世田谷美術館、塔本シスコ展 シスコ・パラダイスを見に行きました。
入口正面には、等身大の塔本シスコさんがお出迎え、着物と帯の柄はご本人が描いた絵です。


展覧会の副題に【かかずにはいられない!人生絵日記】とあります。
48歳の時に軽い脳溢血で倒れ、リハビリを兼ねて絵を描き始め 以後本格的に絵に取り組み、92歳で亡くなるまで1500点に及ぶ作品を描いたそうでです。
もっと若いころから小さな絵は好きで描いていたようで、題材は、花や鳥や山、子供や孫、日々の暮らしや生き物を描いています。
『私にはこがん見えるったい』という本人の言葉通り、どの作品も真似のできない独創性に溢れ 力強く迫ってきました。
写真撮影はすべてOKだったので、印象に残った絵をいくつか紹介しますね。


晩年にかわいがっていた猫の絵も良かったです。猫の絵は世の中に数えきれないほどありますが、シスコさんの描いた絵は、独創的でかわいい。
作品や経歴については 公式ホームページもあります。👇
美術界では塔本シスコさんのような画家を素朴派と分類されています。素朴派とは
素朴派(そぼくは)とは、主として19世紀から20世紀にかけて存在した絵画の一傾向のこと。ナイーヴ・アート(英: Naïve Art)、パントル・ナイーフ(仏: Peintre Naïf)と呼ばれることもある。一般には、画家を職業としない者が、正式な美術教育を受けぬまま、絵画を制作しているケースを意味する(ウィキペディアより引用)
海外で有名なのは、ルソー、日本では山下清や谷内六郎などが素朴派で有名な人です。
世田谷美術館では、この後同じ素朴派のグランマモーゼス展がやってきます(今静岡美術館で開催中)ずっと日常の生活を刺繍していたが、70歳を過ぎて目がわるくなり刺繍が無理になったので、絵を描き始めたアメリカのおばあちゃんです。
塔本シスコさん、グランマモーゼス、ほかにもたくさんの死ぬまで描き続けた人、作り続けた職人さんたち、そんな人たちの軌跡を見るのが好きです。
モーゼス展、楽しみです。♪