刺繍をする時に使う刺繍枠の話です。
私は普段右側にあるような調節金具のない刺繍枠を使っています。母が使っていた道具なのでもう何十年も使い続けているものです。
調節金具はない輪っかが二つ重なっているだけの物なので、挟んだ布地が緩んでこないように、内側に包帯 外側に刺繍糸を巻いています。(挟む布地が厚くなると左側にあるような金具付きの物も使うのですが、金具付きの枠は糸が絡まり使いにくいです)
今回汚くなった刺繍枠のテープを巻きなおしました。【金具のない枠は使いやすいですよ】と発信しようかと思っていたのですが、今まで当たり前のように使っていたこの金具なしの刺繍枠はもうどこでも売っていないことがわかりました。💦(手に入らないのに薦めるわけにはいきませんね)
確かに調節金具付きは挟む布地の厚みに左右されずにこれ一つで済むから万能ではあるのですが・・・・この金具なしの枠は、使ってみると糸が絡まずストレスフリーでとても良い道具だったと思うのです。*糸絡まり防止のため枠の内側に金具がついているタイプは売っていましたが、使いにくそうに思います。
神社仏閣の修理を手掛ける宮大工さんの話を聞いた時、時には材料以前に道具も作らなくてはならない場合があると話していました。
刺繍枠なんて小さなことではありますが、道具も時代の流れで移り変わり、なくなっていくものなのだと改めて知りました。
もう手に入らないかもしれないと思うと今持っているこの枠を大事に使います。
ちなみに母の残した刺繍枠はこんなのもあります。
大きな刺繍をする時使うものですが、私はそんな大きな作品は作らないので、処分しようかと思っていましたが、「いやいや手放すと欲しい時にはもうないかもしれない」もう少し大事にしまっておくことにします (^^♪