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ハンドメイドDiary

【刺繍】フリクションペンは図案写しに使えるか?

最近見た海外の刺繍YouTubeで図案を写すのにフリクションペンを使っていました。その使い方がすごくて、布地にフリクションペンで図案を写した後、はみ出した線をドライヤーやアイロンで消しているのです。

え!フリクションペンって布地に描いてドライヤーでも消えるわけ?

確かにフリクションペンは書いた後 摩擦熱で消える仕組みと思うのでドライヤーでも消えるかもしれませんね??本当にありなのでしょうか?

(ちなみにドライヤーで消している動画は見失ってしまったのですが、heat-erossablepen、Pilot Frixion などで検索すると色々出てきます )

私も実験をしてみました。

麻布にフリクションペンで図案を描きました。

描いた後、ドライヤーを当ててみました。消えます。

翌日に残った図案を消してみたところ、時間がたっても問題なくきれいに消えました。

跡かたなくきれいに消えています

確かに消えました。でもなんとなく疑問が残ったので、「海外で使っているフリクションペンは何の種類か図案写し用のフリクションペンがあるのか?」パイロット本社に問い合わせメールを出しました。

丁寧に返信していただいたのですが、本家のパイロットさんは、図案写し用に使うのは、やめてほしいようでした。

その時の返信メールの抜粋です。

製品に関しましては、上記の通りでございますが、この海外サイトでの「手芸用」という言い回しが多少引っかかります。
と申しますのは、フリクションは紙面に書き、付属の消去ラバーで擦った摩擦熱が約60℃になりますと消色するという設計の特殊なインキです。あくまでも白い紙に書いて頂く事を前提にしておりますので、このインキは消色すると申しましても透明になってインキも消滅する訳ではなく、そこに残った下地のインキは乳白色になるだけなのです。
ですので、色のついている布などに書いて消色をさせたつもりが何となく乳白色が見えたままになる場合もあります。
更に、危険なのは、ドライヤーぐらいなら大丈夫ですが、アイロンを使用した場合、高温過ぎてインキの中の特殊な成分が破壊されてしまい、シミの様になり取れなくなってしまう場合があります。ボールペンですので、布の抵抗でボール部が傷ついたり、細かい繊維を巻き込んだりして不具合になる可能性が紙に筆記するよりも大きいと考えます。

その様な理由で、PILOT日本本社と致しましては、フリクションボールペンの布へのご使用はご遠慮願いたいという事を申し上げ、ましてや、手芸にお勧めは致しておりません。
https://www.pilot.co.jp/support/frixion/post_14.html

近頃では、YouTube等で様々な文具の使い方の解説が盛んですがメーカーの思いとはかなり違う場合もあり、悩ましいところではあります。

どうぞ、ご理解を頂きます様よろしくお願い申し上げます。

との事でした。確かにきれいに消えてはいますが、目を凝らしてみるとうっすら白いあとが残っているようにも見えます。

パイロット本社さんでは、事故の責任は取れないという事なのでしょう。

あくまで自己責任ですが、ちょこっとした図案や細かい図案、合い印などには便利かな?なんて思いました。(^^♪