大きな正方形のテーブルクロスです。
主張過ぎない落ち着いたピンク色、細かいカットワークが散りばめられていて、これぞ手仕事みたいな刺繍です。(作ったのは私ではなく、母の遺作ですが💦)
刺繍の部分は5番刺繍糸、正式名はコットンパールと呼ばれている糸です。25番刺繍糸より太くて艶があり一本糸で刺していきます。一本で刺すサテンはむずかしいと思うのですが、やはり母の手刺しはきれいです。カットワーク部分はアブローダー糸だと思います。白糸刺繍やカットワークに使われるコットンのしっかりした糸です。
テーブルクロスの端の始末も丁寧に生地糸を抜いて、手かがりしてあります。
きれいですよね。こういう手仕事を見ているとスーッと静かな気持ちになれます。
刺繍は額仕立てやタピストリーに仕立てることも多いです、母の刺繍もそういうものもたくさんありました。でもテーブルクロスやピアノカバーやドイリー、日常に使うものの方が私は好きで大事にしています。
これもテーブルクロスとして実際使っていたようで、あちこちに小さなシミがありました。生活感があり出来上がった作品だけでなく 作った人と使った人たちまで感じられて良いなぁ♡ 懐かしいなと思います。
アンティーク好きな人たちもこんな気持ちなのかな?