日がな一日 手仕事

ハンドメイドDiary

水に溶ける刺繍用シート 接着剤ありとなしを比べてみました

刺しゅうの図案を写す時に水に溶ける不織布を使ったことがありますか?

図案が写しにくい素材 (フェルトやニットなど)に刺繍する時にはとても便利です。昔は薄い和紙を仮止めして使っていましたが、刺繍が終わった後紙を外すのが面倒でした。水に溶ける不織布は、軽く水洗いをするだけで溶けてはがれるので、その作業がとても簡単にできるようになりました。私が使っているのは、キルターズシークレットというものです。図案を写して刺繍したい布に仮止めして使います。

そして最近ダイソーさんから刺繍用下地シートが販売されているのを知りました。(刺繍している人はもうすでに周知の事かも💦)水に溶ける不織布の裏に糊が付いてステッカーのようになっているので、仮止めする必要もなく、その上家庭用プリンターで図案を印刷することもできるようです

①糊はついていない不織布(キルターズシークレット)と ②裏に糊が付いているダイソーの刺繍シート、どちらも水に溶ける不織布ですが、果たしてこの二つのシートどちらが良いか、いろいろな角度から比べてみました。

同じ図案、刺し方、布を使っていろいろな角度から比べてみます。

いろいろなステッチを試してみたかったので、こんな図案を使ってみます。

水に溶ける不織布①キルターズシークレットと②ダイソーの下地シートを比べてみました

図案を写す時には?

①キルターズシークレット(糊なし)は鉛筆でもボールペンでもチャコでもなんでも鮮明に写し取ることができました。小さかったり細かい図案もOKです。②ダイソー(糊付き)は表面に凹凸があり、つるっとしているので、鉛筆やボールペンでは鮮明には写し取れませんでした。①②どちらも水に溶けるチャコがベストで、きれいに写しとることができました。

使い心地は(針通りの良さなど)?

①糊なしは、直接布に図案を写した場合と同じで針通りでした。②糊付きは糊の分抵抗があるようで少し針通しに力が必要でした。(あまり大きな違いはなかったです)

それよりはシートを貼った時に透明か不透明かの違いの方が大きく、どちらが良いかは好みだと思います。②は透明なので、下の土台布が良く見える代わりに、色の濃い布の上だと図案の線が見えにくくなると思います。

刺繍が終わって糊の落としやすさは?

どちらも全く同じで、簡単です。

注意することは糊を落としきること、糊が残ったまま乾かすとその部分だけ生地が固く固まってしまいます。(もう一度水で洗えばとれますが・・・)

刺繍の出来栄えは?

見た目は全く同じでした。サテンステッチの部分が①糊なしの方が多少固くなるような気がします。(多分シートが厚く糊が溶けきらないせいだと思います)

コストパフォーマンスは?

圧倒的に糊なしです。 10㎝正方で比較すると①糊なし約10円、②糊付きは24円です。ダイソーさんでは、小さいサイズしか売っていないので、大きな図案には対応できないですね。

まとめ

  • 布帛に刺繍するには直接図案を写した方が良いが、繊細で細かい図案の場合(イニシャル刺繍など)にはシートが便利です。
  • ②糊なしだと仮止めしなくてはならないので、それが面倒な人は糊付きのシートを使う方がよい。
  • コストパフォーマンスや針通りの良さを重視するなら、糊なしをお薦め。
  • 刺繍布は水に濡れても良い物を使用、糊は完全に落とさないと固く固まってしまうので、注意です。
  • どちらも一長一短で、好みの問題かな?と思いました。

という結果でしたが、このダイソーのシートにはプリンタで印刷できるという特性があります。プリントした図案を使って刺繍した場合はどうなのか?次回は実際にプリントしてみることにしますね。特にプリンターのインク落ちはないのかなど興味があります。

また、使ったことがないのでわからないのですが、ミシン刺繍用の下地シートが同じような使い方ができるのではと思うのですが・・・どうなんでしょうか?