日がな一日 手仕事

ハンドメイドDiary

アルバム始末 と 老い支度

週末から海辺の小さなリゾートマンションに来ています。

夫の両親が晩年を過ごした場所です。

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刈り込まれた葉がパイナップルみたいでかわいい

ここに来たのは、ゆったり海を眺めに来たわけではなく、

一念発起し、片づけに来ました。

 

夫の両親はもうすでに亡くなり、自宅もすっかり処分してあるのですが、

どうしても処分しきれなかったものが、ここに残っているのです。

アルバムです。

義父は、カメラが趣味で、まだ一般の人が持っていない頃からビデオを撮り

一眼レフで写した写真は自分で現像していた人です。

だから残された写真の枚数も想像つくと思います。

きちんと整理されたアルバムだけでも膨大な量が押し入れに入っています。

いつかは、処分しなければならないと思いながらもう30年手つかずのままでした。

これでは、いつか自分たちの子供に迷惑がかかるかもしれない、と重い腰を上げました。

 

本音を言えば、嫁の私がやることなのかな?と思ったりしています。

実の子、夫や義姉がするべきなのではないのかしら?

私だって自分の両親(すでに亡くなっていますが)その後始末すべてやりました。

いつかしてくれるだろう、その時は手伝うつもりでしたが、誰一人やろうとはしてくれないのです。

 

ブツブツと心の中で文句を言いながら、作業開始、

もし大切な物でも挟まっていると困るので、アルバムのページを見直して、

重たいアルバムのネジを外し、解体、紙ごみを分け、写真はなるべく外して見えないように少しずつ ゴミに 一度にゴミに出すわけにもいかないので、小分けしてごみ袋に入れていきます。

丸2日かけて、やっと半分終わりました。

 

義父は、病に苦しんで若くして(62才)で亡くなりました。

義母も最後は息子の顔もわからずホームで亡くなりました。

でも二人とも写真の中では、本当にいい笑顔で幸せそうです。

ずっとアルバムを見ていると、夫の両親の人生を追っているような気持になり、

ああ、二人とも幸せな人生を歩んできたのだな、と胸が熱くなりました。

 

夫や義姉にこの作業は何年経ってもつらいのだろうとしみじみ思っていたら、

何も手伝いもしない夫が

「イヤー、ありがとう、お前にやってもらって助かったよ。適役だったな」

などと能天気に言い放ちました。

ああ、あなたがこれを放置したのは、ただの怠け者なんですね。

ムカつく。

 

気が付けば、自分たちの老い支度もそろそろ考えていい年なのかもと気づきました。

子供たちに迷惑かけぬよう、少しずつでもアルバムも整理していかねばと思います。

 

そして、有り余るほどの手芸材料や作品はどうしましょう?

もし突然死んだりしたら、娘たちに文句を言われそうです。