多肉の大きな葉に隠れるように小さなあかちゃんがたくさん出てきた。かわいくて成長を毎日見ている。
若いころ夫の転勤で神戸の戸建てに住んだことがある。小さな庭の付いている家で、そこで初めてガーデニングとやらを経験した。恥ずかしいことにそれまでの私は植物にも栄養が必要なことさえ知らなかった。始めて経験した植物を育てる毎日は楽しくて、神戸で暮らした４年間は、ひたすら勉強して種を撒いたり、寄せ植えをしたり、虫取り、草むしり 苗を取り寄せて季節ごとに花壇のレイアウトを考えたりして過ごした。
庭のある家に住んだのは、その時だけでそれ以後はずっとマンション住まいである。庭と格闘していた神戸での生活がいまでもとても懐かしい。
マンション住まいが始まってもベランダ園芸を続けてはいるが、今の日当たりのあまりよくない狭いベランダでは、どうにも思い通りにいかない。一番困るのが、不要になった土の始末、毎年の植え替えが大変なので寄せ植えや一年草の花はやめるようになった。今は花を咲かせるのはゼラニウムとジャスミンぐらいで 観葉植物ばかりが残っている。鉢を増やすのはやめようと思いつつ、最近多肉植物を購入。暖かくなって小さな葉が産まれたのを見て、なんだかほっこりうれしくなってしまった。
今は元気に手仕事をしたり楽しんで生活できているが、やがて年をとって体の自由が利かなくなって、ホームのお世話になるようなときには、庭があって、窓から草木の見える所で過ごしたいものだ。無理かな？
